父の職場

2006.3.29

車で父を迎えに行った。
「神を愛し、人に仕える」をモットーにしたこの学校で、
高校生を相手に、父は毎日を楽しんでいる。

夜の学校に入り、荷物の移動を手伝った。

僕がここで学んでいたあの頃には見えなかった顔がある。
教育実習で戻った時にも気付かなかった、その顔。

あの頃は僕自身がいっぱいいっぱいで、
「親父の顔」なんて見てる余裕はなかったんだ。

今日はそんな顔を見れた。

荷物の搬入先は演劇部の部室。
ガラクタの山。
そこで嬉しそうに生徒の様子を語るのは、
生徒を愛してやまない、教師の顔、父の姿。

携帯に生徒からの電話が入る。
カリキュラムの相談らしい。
楽しそうに対応するのは、
生徒を愛してやまない、教師の姿、父の顔。

手伝いながら「父の職場」という言葉を反芻する。
すると、世界は天の父の職場だと思い出した。

ガラクタの山の中で、楽しそうに。
いつだってかかってくる祈りに対して、うなずきながら。

僕たちは天の父の職場で、その手伝いをするべく召されている。
夜の学校で掃除機をかけながら、
「これはきちんとやろう。」と思えた経験は、
これからの歩みにおいて折にふれて思い出したいと思う。



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